Word の「表示」タブに「学習ツール」が追加されています。

Word の「表示」タブに追加された「学習ツール」 は、Office Premium や Office 365 Solo といった新機能が追加される「サブスクリプション」タイプで2017年7月に配信されたOffice の更新プログラムで「バージョン 1707 ビルド 8326.2058」から利用可能です。
※最新の機能が追加されない Word 2016では、利用できません。
「学習ツール」を押すと、新しく「イマーシブ」の「学習ツール」タブが追加されます。

イマーシブは、Immersive のことで「没入」という意味。学習に没入(「没入」というよりも「集中」かな)できるよう表示などを変更できる機能が組み込まれています。

例えば、「列幅」は、4種類の幅を選択できます。

目をあまり動かしたくない場合は、「非常に狭い」を選択。

広い幅が好みなら、「広い」を選択します。

「ページの色」も「セピア」や「反転」と選択可能。


テキストの間隔も広めにできます。なお、「音節」は、日本語に対応していないので利用できません。
さて、「読み上げる」も追加されています。このブログでも何度か Office 製品で音声合成(Text-to-speech :TTS)エンジンを使った読み上げ機能の追加方法を紹介しました。
Office 2010 で読み上げ機能を追加する
Windows 8 のOffice 2013に読み上げ機能を追加してみた
Office 2016 でのやり方は、公式で次のように紹介されています。
複数言語の TTS で読み上げ機能を使用する - Office サポート
しかし、Speech Platform を追加インストールしたり、「読み上げ」コマンドをリボン内などに追加する作業をしたりと面倒でした。しかし、これが、「学習ツール」タブに標準で利用可能になりました。なお、「読み上げる」ボタンは、「学習ツール」だけでなく「校閲」タブ内にも見つかります。

「読み上げる」を押すと、右側に読み上げを制御できるボタンが表示されます。これで、読み上げを止めることや再開、次の段落へ飛ばすことも前の段落に戻すこともできます。そして、現在どこを読み上げているのか、協調表示されます。

「設定」を押すと「読み上げ速度」が調整できますし、音声エンジンが複数使える言語の場合は、「音声の選択」で切り替え可能でした。日本語の場合は、1つしか表示されないようです。

ただ、日本語で読み上げる場合、少々癖があります。文頭に半角英数字が含まれていると、その段落を英文とみなし、読まずに次の段落に飛んでしまいました。文中に半角英数字が入るように書いてあるといいようです。しかし、段落ごとに、英文と日本文を分けて書いてある場合、音声エンジンが自動的に切り替わりました。英語の部分は英語の音声エンジン、日本語の部分は日本の音声エンジンで読み上げます。英文読み上げ中の音声エンジンは、2種類ありました。

また、「閲覧モード」でも、学習ツールが利用できます。

「閲覧モード」に切り替えたら、上部の「表示」を押してみてください。メニュー内に「学習ツール」のコマンドが用意されています。

参考:What's new in Word 2016 for Windows – Word
Word の学習ツール - Word
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