我が家の環境で、私のスマホ(iPhone)の Wi-Fi を開きましたら、頭に「DIRECT」とネットワークが2つ見つかりました。

最初、近所のルーターのものかと思っていたのですが、すごく強く受信できます。不思議に思い、どこから出ているのだろう?と探してみたところ、私の Wi-Fi が使える Windows 10 パソコンからでした。
Wi-Fi が使える Windows 10 パソコンは、Surface Pro2 に Surface Pro3、そして 新しい Surface Pro の3台あります。そのうちの Surface Pro と Surface Pro3 の2台から「DIRECT」のついた Wi-Fi が配信されていることが分かりました。
Windows 10 で「ネットワークと共有」を開いてみるとこんな感じです。Surface Pro は、ドッキングステーションに接続して、有線LANでインターネットをしています。そして、Surface Pro3 は、我が家の無線ルーターに接続しています。どちらも「アクティブなネットワークの表示」に「DIRECT」とついたネットワークが見つかります。


利用中のインターネット回線が有線LANでも無線LANでも関係なく、発信しています。これらの Wi-Fi を、スマホが見つけているのでした。
さて、もう1台、Wi-Fi を配信できる Surface Pro2 があります。しかし、これには、「DIRECT」とついたネットワークがありません。

Windows 10 には、「モバイル ホットスポット」という機能があります。
参考:PC をモバイル ホットスポットとして使う
「モバイルホットスポット」は、有線LANが使えないデバイスに、Windows 10 PC がルーターの代わりになってインターネット接続を Wi-Fi で利用できるようにします。
「DIRECT」のネットワークがない Windows 10 パソコンで、「モバイルホットスポット」を「オン」にしてみました。すると、途端にネットワークが追加されました。

そして、「モバイルホットスポット」をオフにすると、追加されたネットワークが消えました。

同じようにして、「DIRECT」とついたネットワークが見つかる Windows 10 でも「モバイルホットスポット」をオンにしてみました。すると、途端に「DIRECT」がつかない違うネットワーク名に変わりました。

「DIRECT」のついた Wi-Fi や「モバイルホットスポット」は、「Microsoft Wi-Fi Direct Virtual Adapter」を使っています。どうやら、「Microsoft Wi-Fi Direct Virtual Adapter」の一部の環境で「モバイルホットスポット」がオンでもオフでも、Wi-Fi を発信してしまうことがあるようです。本来であれば、「モバイルホットスポット」がオフであれば、「DIRECT」のついた Wi-Fi は、発信しないのでしょう。
しかし、Microsoft Wi-Fi Direct Virtual Adapter を無効にしてしまうと、せっかくの「モバイルホットスポット」が利用できなくなります。「モバイルホットスポット」がオフの状態でも「DIRECT」のついたネットワークを止めたい場合、簡単なのは「機内モード」をオンにしてしまうことでしょう。

「機内モード」をオンにしてから、Wi-Fi や Bluetoothを有効にすると、「DIRECT」のついた Wi-Fi は発信しませんでした。
あとは、コンセントを抜いて、バッテリーで駆動しても発信しませんでした。

この件に関しては、フィードバックHub で報告しておきました。
電源接続時に Windows 10 から常時 Wi-Fi が発信されている
似たような現象が起きる場合は、「賛成票を投じる」を押しておいててください。
2018年6月22日 追記:
やっと、「DIRECT」Wi-Fi の消し方がわかりました。Windows 10 から発信されている「DIRECT」の Wi-Fi を消すには! でどうぞ。
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