YOMIURI ONLINEで見つけた記事。
講談社社員が「大学生」と偽りメールでアンケート調査
講談社の社員が、「市場研究をしている大学生」と身分を偽り、インターネットのブログ運営者らに漫画に関するアンケート調査を行っていたことが28日、分かった。
同社は「言語道断な行為」と、公式ウェブサイトに「おわび」を掲載。かかわった社員を厳正に処分するとしている。
同社などによると、アンケートは今月2日から19日にかけ、漫画ブログ関係者計156人に電子メールで送られた。私立大学で「ウェブマーケティングを学んでいる者」と名乗り、講義リポートのため、サイトの訪問者数や、漫画作品を取り上げる選択基準などを質問する内容で、「情報は厳重に管理し、他の目的で使用・公表することは致しません」などと記していた。
ところが、アンケート書類の作成者情報が「講談社情報システム部」になっていたことから、不審を抱いたブログ関係者が同社に問い合わせ、発覚した。
講談社のお詫び掲載ページ
多分、Microsoft WordかExcelで、でも作ったアンケート書類だったのでしょうね。
試しに、何かのファイルアイコンをマウスでポイントしてみてください。
種類、作成者、タイトル、更新日時、サイズといった情報が表示されるでしょう。これは、各ファイルのプロパティ内「概要」タブに記載されている情報です。ただし、これは、簡易情報です。
Microsoft Office の Wordや Excelは、新規作成をすると自動的に自分のパソコン内に保存されている個人情報が各ファイルのプロパティに入るようになっています。
Wordや Excelファイルのプロパティ内「概要」タブの「詳細設定」ボタンを押してみてください。かなり詳しい情報が表示されることでしょう。特に、パソコンに会社名まで登録してある場合は、その会社名も表示されることでしょう。これを見ることによって、どこに所属している人がそのファイルを作ったのかわかってしまうというものです。
右記の画像は、とある Wordファイルのプロパティ「概要」タブの「詳細設定」画像です。これを見ると、このファイルの原作者は、○○ ××さんで、ラム(私)が前回保存者として上書き保存したことがわかります。また、○○ ××さんは、電子計算課というところに所属しているということもわかります。
これに気がつかないで、うっかりファイルを渡してしまうと、自分の素性がばれてしまうというものなのでした。
あえて、後々のためにわかるよう設定しておくということでも構いませんが、場合によっては削除しておいた方が良いこともあるでしょう。しかし、このプロパティの画面では、完全に削除できません。
では、Wordや Excelのユーザー情報を削除する方法です。
Office 2003までのバージョン
WordやExcelのツールバーにある「ツール」から「オプション」を開き、「セキュリティ」タブにある「ファイルを保存するとき個人情報を削除する」にチェックをつけます。「OK」ボタンを押すと削除されます。
Office 2007での場合
Wordや Excelの「Office」ボタンをクリック。「配布準備」から「ドキュメント検査」を開きます。
検査する項目が表示されます。
全てのチェック項目に印をつけて「検査」ボタンを押します。
結果が表示されますので、削除したい項目の「すべて削除」ボタンで削除します。
しかし、一回削除の設定をすれば、以降すべてのファイルから個人情報が削除されるというわけではありません。必要に応じて、その都度、各ファイルでおこなう必要があります。ファイルの受け渡しの際は、十分注意してください。
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