Microsoft アカウントでサインインしようとすると「もう少し情報が必要です」と表示された
ブラウザーで Microsoft のサービスを利用するために、Microsoft アカウントを入力して、「サインイン」ボタンを押してみたところ「もう少し情報が必要です」と表示されました。「職場または学校のアカウント」と「個人用アカウント」のどちらかを選択するよう促されます。これは、どういうことなのでしょう?
ブラウザーで OneDrive.com や Outlook.com へサインインしようとした際に、こんな表示が出たのかと思います。
もう少し情報が必要です
このメールは Microsoft の複数のアカウントで使用されています。どのアカウントを使用しますか?
この件に関しては、2018年1月11日に OneDrive にサインインしようとすると「OneDrive と OneDrive for Business の両方に使われています」と表示される でも解説しました。
この現象は、Microsoft アカウントに設定してあるメールアドレスのドメイン(@マークの右側)の部分によるものです。
Microsoft としては、Microsoft アカウントに Microsoft の Web メールである、@Outlook.com や @Outlook.jp などを利用するよう推奨しています。しかし、Microsoft アカウントは、自分がよく使うメールアドレスを設定することも可能です。Gmail や Yahoo メールを指定している方も多いでしょう。そして、プロバイダーのメールアドレスも Microsoft アカウントにすることができます。
ただ、Gmail を Microsoft アカウントにしても、今回のような「職場または学校アカウント」と「個人用アカウント」のどちらでサインインするのか?とは聞かれません。しかし、日本では割と有名な Nifty や So-net、Plala といったプロバイダーのメールアドレスを Microsoft アカウントにすると起こります。
こういった プロバイダーのメールアドレスを誰かが「職場または学校アカウント」である法人用 Office 365 のアカウントに設定すると、以降、同じドメインでサインインしようとした際に、「あなたも法人用 Office 365 でサインインするのか?」と聞いてくるようになってしまいます。そして、この現象は、Microsoft アカウントをそのドメインで使う限り、個人では回避することができません。
さて、去年解説した際には、なかった表示が今回は見られるようになりました。「これが何度も表示されますか?個人用の Microsoft アカウントの名前を変更します。」の部分です。
リンクになっている部分を押すと「個人用 Microsoft アカウントのメール アドレスの変更」ページが開くようになりました。
このページにも、なぜこのような表示が出るのか解説されています。そして、表示されないようにする方法も紹介されています。
公式の解説がわかりにくい場合は、次のようにします。
- Microsoft にサインインする方法の管理 にサインインする。
- 「アカウント エイリアス」で「メールの追加」を押す。
- 「エイリアスの追加」で「新しいメール アドレスを作成し、エイリアスとして追加する」を選択。
- アカウント名(@マークの左側の部分)を入力して「エイリアスの追加」ボタンを押す。
※ドメイン(@マークの右側)は、outlook.jp だけでなくoutlook.com も選択可能です。
※「既に取得済みのメール アドレスを Microsoft アカウントのエイリアスとして追加する」には、Gmail や Yahoo メール、プロバイダーなどから取得した、まだ Microsoft アカウントにしていないメールアドレスを入力します。既に Microsoft アカウントにしたメールアドレスや、取得済みの Microsoft アカウントを入力することはできません。
これで、「Microsoft にサインインする方法の管理」の「アカウント エイリアス」に新しい Microsoft Web メールアドレスが追加されたことでしょう。以降は、この新しい Microsoft Web メールアドレスでサインインすれば「もう少し情報が必要です」と聞かれずに済みます。なおかつ、サインインした後は、元の Microsoft アカウントで使っていたものと同じです。
なお、新しい Microsoft Web メールアドレスをメインにし、元のプロバイダーのメールアドレスを削除してしまうことも可能です。次のようにします。
- Microsoft にサインインする方法の管理 にサインインする。
- 追加した新しい Microsoft Web メールアドレスの「プライマリにする」を押す。
- 追加した新しい Microsoft Web メールアドレスで「(プライマリ エイリアス)」と表示されたのを確認する。
- 今まで、プライマリ エイリアスだった プロバイダーのメールアドレスで「削除」を押す
« Windows 10 Insider Preview Build 18312 の Microsoft IME | トップページ | 「英語」に切り替えた日本語版の Windows 10 で日本語キーボードを使いたい »
「Office 365」カテゴリの記事
- Office で「接続済みサービス」を追加する(2020.03.29)
- 会社のメールアドレスを Microsoft アカウントにしていた場合(2020.03.18)
- Outlook.com でプロバイダーのメールを送受信(2020年2月版)(2020.02.14)
- OneDrive 全体を以前の状態に戻したい(2020.02.13)
- Office 製品の「言語設定」画面が変更(2019.11.19)
「Skype」カテゴリの記事
- Skype のビデオ通話で背景の画像を指定(2020.04.23)
- Skype で会議を開催する(2020.04.12)
- Skype に Google アカウントでサインインできない(2020.03.23)
- Skype for Windows 10 でボリュームボタンを押すと「ハードウェア メディア キー」が表示(2019.08.15)
- Skype 名の「live:」の後を好きな文字列にできない(2019.08.13)
「Microsoftアカウント」カテゴリの記事
- Microsoft から「Updates to our terms of use」や「利用規約の更新」というメールが来た(2020.09.15)
- Microsoft ファミリ グループに参加したが取り消したい(2020.05.06)
- Microsoft ファミリ グループの「メンバー」と「オーガナイザー」(2020.05.05)
- Office で「接続済みサービス」を追加する(2020.03.29)
- 会社のメールアドレスを Microsoft アカウントにしていた場合(2020.03.18)
「MS OnlineService」カテゴリの記事
- Microsoft から「Updates to our terms of use」や「利用規約の更新」というメールが来た(2020.09.15)
- Outlook.com でプロバイダーのメールを送受信(2020年2月版)(2020.02.14)
- 「サービスとサブスクリプション」にどんな表示になるのか?【2019年7月】(2019.07.29)
- Microsoft からの「Updates to our terms of use」や「利用規約の更新」をサンドボックスで確認してみた(2019.07.13)
- Microsoft から「利用規約の更新」というメールが来た(2019.07.12)
「OneDrive」カテゴリの記事
- OneDrive 全体を以前の状態に戻したい(2020.02.13)
- OneDrive の「個人用 Vault」で自動ロックされるまでの時間が変更可能に!(2020.02.10)
- パソコンをWindows 10にしたらOneDriveがエラー表示(2020.01.27)
- OneDrive に保存してあるファイルを上書き保存したので元に戻したい【2020年1月】(2020.01.27)
- Office 365 Solo のストレージ容量プランが拡張(2019.09.19)
「ITPro」カテゴリの記事
- 法人用 Microsoft 365の Word や Excel などが最新になりません(2020.04.28)
- Office で「接続済みサービス」を追加する(2020.03.29)
- 会社のメールアドレスを Microsoft アカウントにしていた場合(2020.03.18)
- Access と Publisher のタイルが新しくなりました(2019.07.08)
- Word や Excel を起動すると「自分のデータを自分で管理する」が表示される(2019.05.08)
この記事へのコメントは終了しました。
« Windows 10 Insider Preview Build 18312 の Microsoft IME | トップページ | 「英語」に切り替えた日本語版の Windows 10 で日本語キーボードを使いたい »
コメント