Presentation Translator が正式公開
2017年6月に PowerPoint で登壇中の喋った内容が翻訳される!で紹介した際は、プレビュー版だった Microsoft Translator PowerPoint アドインが正式版として公開されました。
Presentation Translator – Translator
日本語版のダウンロードページは、Download Presentation Translator - Microsoft Garageによる実験的プロジェクト from Official Microsoft Download Center です。
いつもお世話になっている 初心者備忘録 さんのところで、既に確認されたとのこと。Presentation Translator が公開されました。
私もさっそく入れてみました。まずは、古いアドインをアンインストール。コントロールパネルの「プログラムと機能」で「Microsoft Translator Live Add-in (Preview)」を見つけ出し、アンインストールします。
システム要件
サポートされるオペレーティング システム
Windows 10 , Windows 8, Windows 8 Enterprise, Windows 8 Pro, Windows 8.1
- (推奨) Windows 10 以降 (x86 と x64)
- Windows 8.1 (x86 と x64)
- Windows 8 (x86 と x64)
- Windows Server 2012 (x64) - すべてのエディション
必須
- Microsoft Office:
- (推奨) Microsoft Office 365
- Microsoft Office 2016
- Microsoft Office 2013
- Microsoft Office PowerPoint 2016
- Microsoft Office PowerPoint 2013
追加で必要なコンポーネント
- Visual Studio 2010 Tools for Office ランタイム
- Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ
- Microsoft Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ Update 3
- .NET Framework 4.5.2 or newer
アドインと追加で必要なコンポーネントがインストールが完了したら、次のようにして Presentation Translator を利用します。
スライドを翻訳する
- PowerPoint を起動し、利用したいPPTファイルを開きます。
- 「スライドショー」タブを開きます。
- 「Microsoft Translator」というグループが見つかります。「スライドを翻訳する」を押します。
- 「スライドを翻訳する」の設定画面がポップアップされました。「スライドの言語」と何語に翻訳するのを指定して「スライドを翻訳する」ボタンを押します。
- 「翻訳されたプレゼンテーションを保存します」画面が表示されます。翻訳後のファイル名として、「元のファイル名_言語」(英語の場合:元のファイ名_en.pptx)という感じで別名のファイル名が自動的に振られていました。「保存」ボタンを押すと、翻訳されたPPTファイルで保存できます。
※ご注意「翻訳されたプレゼンテーションを保存します」で保存先を OneDrive 内にすると「あなたのIPアドレスから異常なアクセス量があります。後で再試行してください」とエラーメッセージが表示されます。
ファイルは保存されているのですが、翻訳されていません。回避方法は、保存先をPC内に変更してみてください。例えば、「C:\Users\<自分のフォルダー名>\Documents」といったところです。
登壇中に自分の喋った内容を字幕で翻訳表示させる
- 「スライドショー」タブを開きます。
- 「Microsoft Translator」の「サブタイトルをスタートする」ボタンを押します。
- 「サブタイトルをスタートする」画面が開きます。「何語を話しますか?」と「サブタイトルは何語で表示しますか?」を指定し、「追加設定」を押します。
※なお、初回は、説明画面が表示されます。「スキップ」したら、次は出ませんでした。 - 「追加設定」の画面が表示されます。「あなたの名前」欄に登壇者の名前、サブタイトルをどこに表示するのかを選択します。
なお、「あなたの名前」欄に「プレゼンター」とカタカナで表記されていますが、登壇者の名前は、半角英数字で入力します。ここを日本語で入力すると、字幕が表示されません。
※2017年8月19日 追記:修正されました。「あなたの名前」欄に日本語で入力しても大丈夫です。Translator PowerPoint の字幕表示が修正 - 「ログイン」ボタンを押します。
- ログイン画面が表示されるので、法人用Office 365のアカウント、もしくは、Microsoft アカウントでサインインします。
- 使用許諾に同意します。
- 「追加設定」画面に戻りますので、内容を確認して「閉じる」ボタンを押します。
- 「サブタイトルをスタートする」画面に戻りますので、再度、何語で喋るのか、何語で翻訳するのかを確認。「サブタイトルをスタートする」ボタンを押します。
※この画面に戻ってきたら、設定がリセットされていました。 - 「Microsoft Translator」の説明スライドが始まります。Translator アプリを持っている場合は、どうするとアプリでサインインできるのかの説明が表示されています。
- Translatorの準備が整ったら、パソコンのマイクに向かってしゃべります。すると、しゃべった内容が指定した言語で翻訳されて表示されます。
この翻訳システムがすごいのは、自分のスマートフォンや Windows 10 PCに好きな言語でしゃべっている内容がテキスト化されるというものです。Translator アプリをインストールしておき、Microsoft Translator の説明スライドにある招待コードを使って参加するだけです。
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