Windows 10:Microsoft IMEの「ユーザー辞書」に登録する際のコツ
Windows 10を使っています。Microsoft IMEの「ユーザー辞書」に単語を登録しました。登録する際に、何かコツのようなものはあるのでしょうか?
Windows で日本語入力をする際には、日本語に変換するための辞書が必要です。Windows の日本語に変換するためのシステムである Microsoft IME には、標準で付いている「システム辞書」とユーザーが自由に登録できる「ユーザー辞書」が用意されています。
※デスクトップ版の Microsoft Office Outlook が搭載されていると「システム辞書」に Outlook 関連のものが追加されます。
始めて使う Microsoft IME のユーザー辞書には、何も登録されていません。
必要に応じて、変換しても簡単に表示されない自分の名前や住所、面白い顔文字などを登録しておいて使います。
Windows 10の場合、Microsoft IME のユーザー辞書の登録は、次のようにします。
- 通知領域にある「あ」や「A」の部分を右クリックします。
- 表示されるメニュー内の「単語の登録」を選択します。
- Microsoft IMEのユーザー辞書に登録できる、「単語の登録」画面が表示されます。
さて、Windows 10では、入力中に「予測候補」が表示されるようになりました。
Windows 7やWindows 8/8.1からUpgradeしたタイプのWindows 10では、3文字、クリーンインストールしたタイプでは、2文字入力したあたりで、「予測候補」が表示されるようになっています。
この予測候補は、ユーザーが文字入力することで学習します。「スペース」キーや「変換」キーを押していないのに、入力したい文字列が下部に表示されるのは、この「予測候補」のためです。
この他、Windows 10 の Microsoft IMEには、「クラウド候補」というのもあります。「クラウド候補」は、Microsoft の検索エンジンである「Bing」のシステムを使って、予測候補を表示するシステムです。最新の言葉や方言などを入力すると「予測候補」欄に「雲」の印がついた予測候補が表示されます。これが「クラウド候補」です。
なお、間違って変換を確定してしまうと、次の予測候補に、その間違った候補が表示されるようになります。これは、Tabキーや下矢印キーで候補を選択後、Ctrl+Del キーを押すと非表示にできるようになっています。
なお、Creators Update 後は、マウスポインターでおさえて表示される「×」ボタンでも非表示可能です。
そして、この「予測候補」は、同期できます。「設定」-「アカウント」-「設定の同期」で「同期の設定」を「オン」にします。これで、他のパソコンでも、同じ Microsoft アカウントでサインインしていると、「ユーザー辞書」が空っぽなのに、別のWindows 10にも予測変換で表示されるようになっています。
このように、Windows 10の Microsoft IMEでは、文字入力に便利な機能があります。それでも、なかなか予測変換候補に表示されない場合もあります。そんな場合に、Microsoft IME の「ユーザー辞書」に登録します。ユーザー辞書に登録する際は、いくつか決まりがあります。 また、効率よく変換するためには、ユーザー辞書に効率よく登録する必要もあります。以前、Office IME 2007で紹介したことがありますが、情報が古くなっています。そのコツをWindows 10の Microsoft IME で紹介しましょう。
- 登録できる語句の文字数
半角、全角共に60文字までです。 - 「よみ」として使える文字
「よみ」として使える文字は、ひらがなと英数字です。 また、「ひらがな+英数字」という「よみ」でも登録できます。 - よく使う単語には品詞もしっかり登録
URLやメールアドレスなど半角英数字でのみ表示して欲しい語句の場合は、「顔文字」にしてしまうと便利です。 他の品詞だと、変換した際に半角で登録した「単語」が全角で表示される場合があります。
長い単語を短い読みで入力したいときは、「短縮よみ」で登録します。 登録した「よみ」単独で変換した場合、変換キーを押すだけで必ず変換結果として表示されます。 ただし、「短縮よみ」の場合、登録した「よみ」に助詞などを付けて変換すると登録した語句では変換されず、通常の変換となります。 例えば、自分の住所を「じたく」というよみで登録したとします。 「じたく」で変換すると、自分の住所が表示されます。 しかし、「じたくが」と入力して変換すると「自宅が」と表示されるというものです。 - 活用する語句の場合
形容詞や形容動詞、動詞といった活用する自立語を登録するときは、活用によって変わらない部分を「単語」欄と「よみ」に入力します。 たとえば、「めちゃすごい」という「よみ」で「メチャ凄い」という変換結果を得たい場合には、「単語」に「メチャ凄」、「よみ」に「めちゃすご」と入力します。そして、品詞に「その他」の「形容詞」を選びます。 すると登録後は、「メチャ凄い」だけではなく、「メチャ凄く」や「メチャ凄そう」なども簡単に変換できるようになります。 - 同音異義語には「ユーザー コメント」を付ける
同じ読みで異なる単語を登録すると、変換中の候補一覧でどれを選択したらよいのかわかりにくくなることでしょう。 そんな時は、「ユーザー コメント」欄にコメントを入力します。
すると、変換した際に、コメントがあるというマークが表示されます。マークのある変換候補を選択するとユーザー辞書のコメントが表示されますので、候補一覧から選択しやすくなるでしょう。
なお、ユーザー辞書に入力できるコメントは全角文字と半角文字の区別なく最大128文字以内です。
参考: Windows 10 Insider Preview ビルド 14986でお試しいただける日本語入力の改善点について | Windows Blog for Japan
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