Lync 2010 Attendee でオンライン会議に参加するには
Lync 2010でオンライン会議に招待・参加方法は、Office 365 Beta の Lync 2010 でオンライン会議の開催と招待方法でも紹介しました。では、Lync Online ライセンスを持っていないユーザーは、どうすると Lync の会議に参加できるのでしょう?
Lync Web App は、Lync Online ライセンスを持っていないユーザーでも使えます。ブラウザーベースで起動しますが、「電話ベースの音声」とのことで、「IP電話に電話して会話をする」という感じです。よって、電話対応の Lync を使っていないと、会議の内容が聞こえませんし、主催者が許可していてもこちらから喋れません。それは、非常に不便でした。
2012年4月に、Lync Online ライセンスを持たないユーザーを Lync オンライン会議に招待で紹介しましたが、Lync Online ライセンスを持っていないユーザーは、Microsoft Lync 2010 Attendeeを使って参加てみてください。「Attendee」とは、「出席者」と言う意味の英単語です。これを使うと、オンライン会議の開催はできませんが、出席することができるというものです。もちろん、会議の内容も聞こえますし、主催者が許可していれば、こちらからも喋れます。
まずは、下記ページで Lync 2010 Attendee をダウンロードし、インストールします。
Microsoft Lync 2010 Attendee ダウンロードページ
システム要件 サポートされているOS
- Windows 7
- Windows Vista
- Windows XP Service Pack 3
- Windows 8 (2012年12月確認)
- 確認してみたところ Windows 8 CP でも利用可能
確認してみたところ Windows 8 RP は不安定になりやすいです。大事な会議の場合はお勧めできません。
Lync 2010 Attendee でオンライン会議に参加する
- Lync オンライン会議参加 URL が主催者から知らされますので、そこへアクセスします。
※会議参加前に、マイクやWebカメラが使えるかどうか、チェックしておきましょう。
※ブラウザで Lync のページが開いた場合は、Lync 起動後に閉じてしまっても構いません。 - Lync が起動します。「ゲストとして参加」にチェックを付け「表示名」欄に主催者と取り決めた参加者名か、主催者に誰が参加するのかわかるような名前を入力し、「参加」ボタンをクリックします。
※「会社の資格情報を使用して参加」は、Lync オンラインライセンスを持っている場合に使えます。
※「会議のオーディオに参加する」が開いた場合は、音声をどうするか決めます。音声とビデオを使用したい場合は、「Lyncを使用する」を選択して「OK」ボタンをクリックします。 なお、「キャンセル」や「オーディオに参加しない」を選択してしまうと、相手の声が聞こえません。 - Lync の「ようこそ」画面起動しますので、「ロビー」で待機します。
※「Windows セキュリティの重要な警告」が開いて、「Windows ファイアウォール」で止められた場合は、内容をよく確認し「アクセスを許可する」をクリックします。 - 主催者が参加を認証すると、オンライン会議に参加できます。
※画像は、PowerPointを使ったオンライン会議に参加中の例。
Lync 2010 での操作について
相手の音声が聞こえない
さっきまで聞こえていたのに、突然聞こえなくなったという場合は、回線の都合で音声が途切れてしまったのかもしれません。その場合は、黄色い帯が表示され「この通話は保留中です。」と表示されていることでしょう。「通話の再開」ボタンをクリックしてみてください。
どうしても、音声が聞こえない場合は、次に紹介する、チャットを使って相手に確認してみましょう。
※事前に「通話したい」を参考に、スピーカーチェックもしておくといいでしょう。
音声が小さい
会議中の相手の音声が小さい場合は、「音量の調整またはスピーカーのミュート」で調整してみてください。
クリックするとフェーダーが表示されますので、調整ができます。
スピーカーを止めたい
同じ室内に Lync 搭載機が複数あり、それぞれでマイクを使っていると、ハウリングを起こすことがあります。そんな場合は、スピーカーから流れる音を止める「ミュート」を使ってみるといいでしょう。スピーカーアイコンをクリックして表示されるフェーダーの下にあるスピーカーアイコンをクリックすると、ミュートにすることができます。
スピーカーアイコンに赤い丸が付いてミュート状態になります。
スピーカーの解除も、同じくフェーダーの下の赤い印をついたスピーカーアイコンをクリックします。
チャットでの会話をしたい
Lync 画面の下(画面を共有されている場合は左下)の方に「チャット欄」があります。
「チャット入力欄」に打ち込んで、Enter キーを押すか、「←」キーをクリックすると、チャットできます。
音声通話したい
パソコンに接続されているマイクが Lync で有効になっているかどうかの事前テストが必要です。会議前に Lync 2010 Attendee を起動します。「Lync Attendee - オプション」が開きますので、左側の欄より「オーディオ デバイス」を開きます。
「音声通話に使用するデバイスを選択してください」でデバイスを選択し、「デバイスのカスタマイズ」で「スピーカー」、「マイク」、「着信音」をそれぞれチェックします。「スピーカー」と「着信音」の再生は「右向き三角ボタン」をクリックします。音が全く聞こえない場合は、上の▼ボタンをクリックしてデバイスが他にもないかどうか確認しましょう。流れてくる音音量の変更は、フェーダーを動かして行います。「マイク」も実際にマイクに向かって喋ってテストします。マイクのインジケーターが喋っているのに合わせて動くことを確認します。すべて確認できたら「OK」ボタンをクリックして、「Lync Attendee - オプション」を閉じます。
会議中にマイクを使って通話したい場合は、「マイクのミュートの解除」をクリックします。
マイクのミュートが解除できると、マイクを使っての通話が可能になります。
※主催者側でマイクの利用を止めている場合は、使えません。
マイクをミュートにしたい場合は、「マイクをミュート」をクリックします。
こちらの映像をカメラで流したい
パソコンに接続されている Webカメラが Lync で有効になっているかどうかの、事前テストが必要です。会議前に Lync 2010 Attendee を起動します。「Lync Attendee - オプション」が開きますので、左側の欄より「ビデオ デバイス」を開きます。「ビデオ通話に使用する Web カメラを選択してください」でパソコンに接続されているカメラを選択します。下の画面に正しく映像が映し出されたらテスト完了です。
「OK」ボタンをクリックして、「Lync Attendee - オプション」を閉じます。
会議中に、こちらの様子をカメラで流す場合は、「ビデオ」から「マイビデオの開始」をクリックします。
※主催者側でビデオの利用を止めている場合は、使えません。
終了したい場合は、「ビデオ」から「ビデオの終了」をクリックします。
会議中に通話用のデバイスを変更したい
うっかり、事前テストをしていなくて、間違ったデバイスが Lync で認識されてしまっている場合は、「この通話のようにオーディオ デバイスを変更」をクリックすると変更できるでしょう。
オンライン会議から退出する
Lync のウィンドウの「×」ボタンをクリックします。「会話から退出しますか?」とメッセージが表示されたら「OK」ボタンをクリックします。
主催者が会議を続けている場合は、同じ Lync オンライン会議参加 URL で再入場可能です。
2013年1月17日 追記:
Windows 8をお使いの方は、Windows 8 から Lync 2010 Attendee でオンライン会議に参加するにはもご参照ください。
Lync 2010 Attendee のサポートが終了しました。Office 365 サインイン アカウントを持っていない場合は、Lync Web Appで参加できるようになりました。Lync 2013非搭載機から Lync 2013の会議に参加してみた
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
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経験的なものですがヘッドセットなどを使う場合はLyncを起動する前に接続していないとダメなような気がします。
投稿: みゃう | 2012年6月 8日 06:32
情報を恐れ入ります。
それは、あり得ますね。
追記しておきましょう。
投稿: ラム | 2012年6月 8日 09:00