○で囲まれた「21」以上の記号をテキスト内に表示したい
Windows XP で Office 2003を使っています。○で囲まれた「21」以上の記号が欲しいのです。私の使っている XP では、変換しても「20」までしか表示されません。しかし、Vista 以上ならば、「21」から「50」まで表示されると聞きました。誠に申し訳ないのですが、メール本文に書いて送って下さらないでしょうか?
残念ですが、メールでは送れません。なぜ、メールで送れないのかを説明する前に、○で囲まれた「21」以上の記号は、どうしたら表示できるのか、そして、それはどうして表示できるのかをご説明しましょう。
○で囲まれた「21」以上の記号というのは、下記の画像のような記号です。
まず、Windows 7 や Vista では下記のようにして変換すると、○で囲まれた「21」以上の記号が表示されます。
Windows 7や Vista で○で囲まれた21以上の記号を表示する方法
- 表示したい数字を入力し、変換キー、もしくはスペースキーを数回たたく。
- 変換候補一覧が表示され、中に「記号」という項目が見つかることでしょう。
- 変換キーやスペースキーを叩いて「記号」を選択しエンターキーを押すか、左に表示されている番号(上記画像の場合は6)キーを押します。
- 変換候補の一覧が変わりますので、表示して欲しい変換候補を選択してエンターキーで確定します。
さて、このようにすれば Windows Vista や Windows 7では、21以上でも○で囲まれた文字がテキスト内に表示されます。しかし、よく見て欲しいのは、変換した際の表示されているコメントです。「環境依存文字 (unicode)」とありますね。
では、20以下の○で囲まれた数字ではどういうコメントが表示されるのかというと、ただ単に「環境依存文字」と表示されます。
「環境依存文字 (unicode)」と「環境依存文字」はどう違うのでしょうか?
この件は、Windows 7 にしたら XP の頃と字の形が違う!で紹介しました。実は、21以上の○で囲んだ記号は、JIS2004採用により新たに加わった記号なのです。
では、実際に表記してみましょう。
㉑㉒㉓㉚
上の行には、○で囲まれた21 22 23 30 を表記してあります。どんな風に見えますか?JIS2004 対応パソコンでは、問題なく見えることでしょう。しかし、JIS90 対応のパソコンでは・・・・と見えませんか?
つまり、もし、質問者さんのご依頼の通りにして、JIS2004 対応パソコンより○で囲まれた21以上の記号をメール本文中に書いて送っても、JIS90 対応のパソコンで開いたら「・」とか、送信方法によっては「?」といった表示になってしまい、正しく表示されないのです。
そもそも、メールやよそ様に差し上げるテキストデータ内に「環境依存文字」とコメントされる文字や記号は使わない方が無難です。「環境依存文字」の場合は、Windows パソコンであれば正しく表示されます。しかし、マッキントッシュ(マック)パソコンでは、文字化けを起こしてしまって正しく表示されません。そして、今回のように「環境依存文字 (unicode)」に至っては、同じ Windows パソコンでも正しく表示される機種と文字化けを起こしてしまう機種があるということを覚えておきましょう。
ところで、Office 2003をお使いなのでしたら、Word もあることでしょう。Word には、「囲い文字」という機能があります。それを使うと、簡単に○で囲まれた「21」以上の記号を表示することができます。
Word 2003 の場合の「囲い文字」
メニューバーの「書式」ー「拡張書式」と開くと「囲い文字」が見つかります。
Word 2007/2010 の場合「囲い文字」
後は、スタイルでどんな外枠にするのか選択し、文字入力欄に好きな数字を入力して「OK」ボタンをクリックします。
ただし、出来上がった囲い文字は、Word 内でしか使えませんのでご留意ください。
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