Windows 7 の解凍機能について
Windows XP や Windows Vista には「ZIP」形式での圧縮,解凍機能が標準装備されています。海外で多く利用されている形式の ZIP ですが、日本では、どちらかと言うと LZH 形式の方が主流。
Web 上からダウンロードなどして手に入れたファイルが LZH 形式だった場合、今までは解凍しようとすると下記のような「このファイルを開けません」というメッセージが開きました。
そこで、このメッセージに従って「Web サービスを使用して正しいプログラムを探す」から正規のMicrosoftソフトウェアの「Microsoft 圧縮 (LZH 形式) フォルダ」(Windows XP、Vista 共に対応していますが、64-bit Windows には対応していません。)をインストールしてみたり、フリーの圧縮・解凍ソフトをもらって来て、利用したりしていたことでしょう。
さて、Windows 7では、そう言う面倒が無くなりました。標準で LZH形式圧縮ファイルの解凍機能が搭載されていました。なお、これは、Windows 7 日本語版のみに用意された機能だそうです。
LZHファイルの解凍方法としては、下記の4つが利用できました。
- LZHファイルを直接解凍する
・パソコン内に保存したLZHファイルを直接ダブルクリックして開く
・LZHファイルを右クリックして表示されたメニューの「開く」を選択して開く
・エクスプローラーでLZHファイルが保存されているフォルダを開いた場合、ツールバーに「開く」ボタンがあるので、それを使って開く - ウィザードを使って解凍する
パソコン内に保存したLZHファイルを右クリックし、「すべて展開」を選択。開いたウィザードを使って解凍して開く - 検索でLZHファイルを探して解凍する
[スタート]メニューの「プログラムとファイルの検索」欄に [lzh] と入力すると、パソコン内に保存されているすべてのLZHファイルが見つかる。
後は、解凍したいファイルを選択し、ダブルクリックして開く - webのリンクから直接アーカイブを解凍する
Web上で見つかった LZHファイルをダブルクリックします。すると「ファイルのダウンロード」画面が開き、「開く」か「保存」するのか聞かれます。
通常は、「保存」を選択した方が無難ですが、安全なファイルだとわかっている場合は、「開く」を選択すると開きます。
ただし、ZIP形式は解凍だけでなく圧縮もできますが、LZH形式で行えるのは解凍機能だけです。
圧縮したいと思うファイルを右クリックして表示されるメニューの「送る」に「圧縮(zip 形式)フォルダー」しか見当たりませんでした。と言うことで、Windows 7での LZH形式はLZH ファイルの解凍のみでした。
また、Windows XPまでできた ZIP ファイルにパスワードを追加がWindows 7 できるかどうかですが、Windows 7 も Vista と同様できませんでした。
ZIPファイルを開いた際、表示されるエクスプローラーのツールバーや「表示」内にも、「パスワードを追加する」と言う項目は見当たりませんでした。
ただ、圧縮ファイルを解凍した際のエクスプローラーにちょっと面白い項目が表示されます。そのZIPファイルに「パスワードの保護」があるかどうかの項目が表示されるのです。これによって、解凍する際にパスワードを入力する必要があるかどうか、一目でわかるようになりました。
2012年4月18日 追記:
LZHファイルが展開できない、右クリックしても「すべて展開する」などのような項目が表示されない場合は、Windows 7の日本語版なのにLZHの展開が出来ないをご参照ください。
2017年5月6日 追記:
Windows 10 Creators Update から仕様が変わりました。Windows 10:LZH の展開ができない(Ver.1703)をご参照ください。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
ありがとうございました。
windowsxpから昨日、windows7になったユーザーです。
xpのパソコンでしていたことをすべて引き継ぐため、HTMLのエディタを探したり、いろいろしていくうちにLZHの解凍ソフトが必要になり、探している途中でこちらのブログを拝見しました。
いらないんだ!
日本語版だけというのが不思議ですが、感動です。
このような情報は初めてwindows7遭遇して、使わないといけない私のようにものには、大変助かります。
ありがとうございました。
投稿: マイ | 2011年11月16日 04:47
本題ではありませんが蛇足を。
別に本文を非難しているのではなく、これを機会に皆様に知ってもらうということで。
「解凍」という用語は、俗な言い方です。
正しい言い方では、「展開」または、「伸張」ですね。
「解凍」の反対語は「凍結」です。
まあ、「解凍」がデファクトスタンダードなので目くじらをたてる必要はないかもしれませんが、企業でシステムを開発している場合や、公式の説明書を執筆している場合は、「展開」が無難でしょう。この記事に出てくるWindowsの画面でも「展開」としていますね。
大容量記憶と高速通信の発達した今日、データ量の削減よりもタイムスタンプの保存を目的に「圧縮」することもありますね。「無圧縮の圧縮ファイル」なんて矛盾した言い方になることもありますので、そのような場合は「圧縮-展開」よりも「凍結-解凍」のほうが実は適しているのかもしれませんね。
投稿: とーちゃん | 2012年5月10日 07:39