「Webアクセシビリティ」セミナー
2006年11月18日にWebサイトのアクセシビリティ診断ができる「富士通アクセシビリティ・アシスタンス」を紹介しましたが、ひょんなことで、富士通さんの「Webアクセシビリティ」セミナーを受講してきました。
まず、Webアクセシビリティとは何でしょう?
「アクセシビリティ」は、環境・設備・機器・ソフトウェア・サービスなどを高齢者や障害者を含むあらゆる人にとって、利用しやすくしようという考え方です。
一般的にパソコンを使う場合、モニター画面を見ながらマウスを使って操作し、キーボードで文字入力していることでしょう。
しかし、世の中には、いろいろな人がいるのです。高齢者や弱視の人は、フォントや文字の大きさを自分の見やすいものにして使っている場合があります。また、視覚に障碍のある人は、モニターを見ずにスクリーンリーダーという画面に書かれた文字を読み上げてくれるソフトを使って操作していることでしょう。そして、四肢に障碍のある人は、マウスを使わずに操作していたり、特殊なキーボードのみで操作している人もいることでしょう。
つまり「キーボードとマウスを自由自在に使える人が目で見て利用する」ということを前提に作られてきたホームページでは、こういった人たちに情報を伝えることが難しいというのです。
どんな人でも同じように、ホームページを閲覧してもらうには、どういったことに配慮してホームページを作成したらよいか!?
これが「Webアクセシビリティ」です。
簡単な聴講を受けた後は、実習です。WebUDと例の富士通アクセシビリティ・アシスタンスを使っての確認してきました。
WebUDは、2005年3月23日に「アサヒコムのアクセシビリティ」として、このブログでも紹介したWebアクセシビリティ支援ツールです。ブラウザなのですがWebUDを導入しているサイトならば画面に書いてあることを拡大表示したり、サイト内の文章を読み上げたり、漢字の読み仮名表示してくれたりします。
しかし、富士通さんからの説明でも「WebUDは、高齢者と視覚障害者向けですが、全盲の人は使えません」としっかり言われてしまいました。その部分は、まだまだです。まぁ、確かに、全てを音声ガイドしてくれませんし、スクリーンリーダーと併用すると二重に音声ガイドされるので、わずらわしいことでしょう。
隣の席に座った女性から「ここを読み上げて欲しいのだけど」と質問されました。随分ページの後ろの方にある説明文です。「そこに来るまで、待ってないといけないのです」と説明したら、ビックリしていました。「そんなに待たないといけないの?」そう、Webページを読み上げさせると、順番に読み上げるのを待たないといけないので、すごく時間がかかるのでした。
次に富士通アクセシビリティ・アシスタンスの「WebInspector」と「ColorSelector」、「ColorDoctor」を使い、ホームページをどう作り直したらよいかを学びました。これらのツールは、無償で使うことができます。
なお、上記の3つソフトを総合しウェブのアクセシビリティの診断と問題点を簡単に修正できるソフトウェア、WebInspector Proは、有償(6,720円)ですが30日間まで無料で特に機能制限もなく使えるそうです。ダウンロードは、ベクターの「WebInspector Pro」からおこなえます。
学んでみたい場合は、書籍「Webアクセシビリティ&ユーザビリティ改訂版」も発売されています。
ネットで学んでみたい場合は、 [インターネット版] 富士通FOM よくわかるWebアクセシビリティ&ユーザビリティ・3ヶ月をどうぞ。
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