お正月に天神様を飾る
お祝い返しに「ドラ焼き」から「鯛のかまぼこ」に発展しまして、富山県の珍しい風習シリーズ紹介です。
富山県では、お正月に天神様を飾ります。「天神様」つまり、菅原道真公です。本州も暖かい地方出身の私にとって「天神様」というと福岡県の「大宰府天満宮」になってしまい、大学受験の前、高校3年生の遠足の際に行く所!にというイメージなのですがね。
我が家のは、掛け軸です。最近は、床の間のない家も増えたので、木彫りの置物という菅原道真公もあるのだそうです。そして、これを本来は、12月25日に飾るのですが、我が家は12月28日辺りに正月飾りといっしょに飾ります。
鏡餅にお神酒、雪洞(ぼんぼり)、そして、「鯛のかまぼこ」です。ただ、この「鯛」も最近は、少人数の家族でかまぼこだと食べきれないとのこと。中身を「砂糖」にする家庭もあるそうです。なお、飾ってあるこの「かまぼこ」は、小ぶりです。小ぶりといっても、縦横15×20cm、厚さ2cmぐらいだったと思います。天神様飾りが済んでから、おせち作りに入るのが富山県の大晦日です。ちなみに写真は、昨年の様子です。
こちら富山県では、学問の神様として「子供たちの頭が良くなりますように!」と言う意味を込めて飾るようです。
富山県外の人は、ご存知でしょう。天神様をお正月に飾る風習は、ないですよね?!
ところが、富山県人は、「日本中どこでも飾っている!」と思い込んでいるから恐ろしい。
実は、天神様は、長男が生まれるとお嫁さんの実家から送られてくる慣わしになっているようです。ところが、私は、県外からの嫁。そんな風習があるなんてことすら知らない。舅姑は、「おかしいね」と密かに話していたのですと。
先日、富山県の民放ローカルテレビで「正月の天神様」の話題をしてくれまして、「そういう風習は、富山県だけ!」と言うことがやっと理解してもらえたのでした。
ちなみに、天神様をしまう日「天神おくり」は、1月25日とこれも決まっています。
追記:2006年1月3日
姑からクレームがつきました。
鯛の飾り方が違うのだそうです。私たちに向かって飾ってはいけないそうです。
天神様に食べていただくお供えなので、鯛は天神様に向かわせないといけないそうです。
この写真では、逆向きです。ご注意ください。
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私の住んでいる地域では正月に天神様こと菅原道真の掛け軸or木彫りの像を飾ります... [続きを読む]
>ところが、富山県人は、「日本中どこでも飾っている!」と思い込んでいるから恐ろしい。
ですね~。特に年配の方で富山県以外出たことない人はそうでしょう。仕方ない事ですが。
一応、進学率高い方で、教育には関心がある方だとは聞きます・・・富山県。
かくゆう自分も幼少の頃より習字や算盤、水泳に塾など兎に角たくさん習い事をさせられ(受身!?)ました。会社の同じ職場の人でも子供に習い事させている人は結構居ますね。
進学率全国一位というのも聞いた事ありますが、いつの話だったかな・・・。
でもそうして富山県内で高校や大学を出た人が「富山県、やりたい仕事ないし~。」と言って都会の方に流れていってしまうのを見ると、少しなんだかな~と思います。
投稿: ランペルスティルツキン | 2004年12月19日 19:16
こんばんはです。
太宰府につられて出てきました。うちの近所なんです。。
梅もきれいですが、梅が枝餅、おいしいですよ。
どら焼きにも負けないと思いますので、機会があればどうぞ。。。
投稿: 小野 | 2004年12月20日 00:09
関西には、節分には恵方の方を向いて太巻き寿司を丸かじりするという風習があります。
テレビで関西独特の風習として放映されるまで、私はこれが全国的なものだと信じ込んでいました。
で、そうなのか、関西だけのものなのかと納得していたのですが、最近は、なんと関東でも丸かじり用の太巻き寿司を節分の時には売っているんですねー。
ひょっとして富山県発の風習も全国区になったりして。
いや、それは寿司屋組合の陰謀?みたいなものがないと無理ですかね。
投稿: 石田 | 2004年12月20日 01:59
ランペルスティルツキンさん、いらっしゃいませ!
すみません。何せ積年の恨みつらみがありまして...(^^ゞ
テレビでやっと「富山県だけの風習です!」と言ってくれたものですから、うれしくって。
それまで、私も回りは誰も信じてくれなくってね。
富山県内の進学率は、今もかなり高いみたいです。
ただ、高校進学して、すぐ退学というのも増えているみたいです。
小野さん、いらっしゃいませ!
梅が枝餅!私も好きなんです。
焼きたてのホカホカのが食べた~い!(^^)
石田優子さん、いらっしゃいませ!
私も太巻き寿司を丸かじりは、最近のテレビで知りました。
こちら、富山ではしないと思います。
天神様を飾る風習が全国的になったら!?
お雛様、五月人形に匹敵する負担となることでしょう。
何せ、掛け軸一竿最低でも30万円!
木彫りの人形もそれぐらい!
嫁の実家は、孫が生まれると大騒動!?(^^;
投稿: ラム | 2004年12月20日 22:46
お悩み相談です(笑)
娘が富山県の人と結婚している、北海道札幌市在住のものです。長女誕生時にはお雛様をおくりました。
今年、男児が生まれて富山のご両親から『天神様』は必要だと言われたそうです。初耳なので調べたところ、富山県だけの風習とのこと。そんな大枚をはたいて飾る必要があるのか?疑問です。でも、娘が肩身の狭い思いをするのはかわいそうな気もします。
天神様の掛け軸のお下がりなどないものでしょうか?お下がりはよくないことでしょうか~
投稿: 小武内幸子(コタケウチ・サチコ) | 2020年12月10日 09:57
とても難しい話です。
この風習は、富山県でもごく一部だけのものです。しかし、その地域在住者は、日本全国の風習だと思っています。
この際、天神様の風習は、日本全国の風習ではないことをお伝えしてはどうでしょう。
ただし、準備にも、時間を要します。もう、準備してしまった場合は、ありがたく受け取ってください。
しかし、女の子のお雛様と違い、次男、三男と送られてくることでしょう。
そうはならないよう、丁重にお断りした方がいいでしょう。
投稿: ラム | 2020年12月16日 17:54