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2010年5月14日

XP Mode でもウイルス対策ソフトは必要?(2)

XP Mode でもウイルス対策ソフトは必要?の続き。

コメントをいただきました。

仮想PCのネットワークカードの接続モードを共有NAT(「共有ネットワーク(NAT)」)にしておけば、ホストがウイルス対策されていれば仮想PCにはウイルス対策は不要です。

本当なのでしょうか?

では、実際に確認してみましょう。

今回テストに使わせていただきましたのは、eicar というウィルス対策ソフトのテストページです。このページから「テスト用ウイルスのダウンロード体験」をしてみました。

まずは、Windows 7 + Microsoft Security Essentials の環境の場合です。

  1. eicar に Windows 7の Internet Explorer 8でアクセス
  2. 画面をスクロールし、下の方にある「Download area using the standard protocol http」より任意のファイルのリンクをクリックします。今回は、「eicar.com」と表記されているリンクをクリックしてみました。
  3. 「ファイルのダウンロード - セキュリティ警告」が開きます。      
    程なく、Microsoft Security Essentials の「注意」メッセージが開きました。      
    「Download area using the standard protocol http」の中からファイルをダウンロードしたら Microsoft Security Essentials の警告メッセージがい開いた
  4. Microsoft Security Essentials 「注意」メッセージの「コンピューターから除去」ボタンをクリック      
    Microsoft Security Essentials 「注意」メッセージ「潜在的な脅威が Microsoft Security Essentialsによって 1 個検出され、その項目は一時停止されました。この脅威を削除するには、[コンピューターから除去] をクリックしてください」
  5. 「ファイルのダウンロード - セキュリティ警告」も「キャンセル」ボタンをクリック
  6. 程なくして、Microsoft Security Essentials の「コンピューターから脅威が除去されました」メッセージが表示されました。      
    Microsoft Security Essentials の「「コンピューターから脅威が除去されました」のメッセージ「Microsoft Security Essentials によってコンピューターから脅威が正常に除去されました」

このように、私の Windows 7 は、Microsoft Security Essentials で、ウイルスから守られていることがわかりました。

では、同じことを Windows XP Mode の Microsoft Security Essentials なしの環境で行ってみましょう。

  1. まず確認です。「Windows Virtual PC」で「Windows XP Mode」を選択し、「設定」より「ネットワーク」を開きます。      
    「Windows XP Mode」の「設定」-「ネットワーク」
  2. 「Windows XP Mode」の「ネットワーク」-「アダプター 1」が「共有ネットワーク(NAT)」になっていることを確認します。      
    「アダプター 1」が「共有ネットワーク(NAT)」になっている
  3. Windows XP Mode の「設定」を閉じます。
  4. Windows XP Mode をウィンドウモードで起動。
  5. 「コントロールパネル」-「プログラムの追加と削除」より「Microsoft Security Essentials」を選択し「削除」ボタンを押してアンインストールします。
  6. Windows 7では Microsoft Security Essentials が働いているけれど、Windows XP Mode では、ウイルス対策ソフトが働いておらず「コンピューターが危険にさらされている可能性があります。」のメッセージが起動しているのを確認。      
    Windows XP Mode ではウイルス対策ソフトが働いておらず「コンピューターが危険にさらされている可能性があります。」と表示されているが、Windows 7の通知領域には、Microsoft Security Essentials が常駐している
  7. Windows XP Mode で Internet Explorer 6 を起動し、 eicar にアクセス。
  8. 「Download area using the standard protocol http」より任意のファイルのリンクをクリックします。Windows 7の時と同じく、「eicar.com」と表記されているリンクをクリックしてみました。
  9. 「ファイルのダウンロード - セキュリティ警告」が開きます。      
    Windows XP Mode 内でテストウイルスファイルのリンクをクリックしたところ。「ファイルのダウンロード - セキュリティ警告」は開いたが・・・ 
    Microsoft Security Essentials で守られている Windows 7の時は、ここで Microsoft Security Essentials の「注意」メッセージが開きました。しかし、ウイルス対策ソフトなしの Windows XP Mode では、何も開きません。Windows 7で守ってくれるはずなので、Windows 7の通知領域よりポップアップメッセージが表示されることでしょう。しかし、それも開きません。反応が遅いこともありますので、しばらく待ってみましたが、それでも表示されませんでした。
  10. いくらテストウィルスファイルと言えど、ウィルスファイルをダウンロードして保存するのは嫌なので、ここで「キャンセル」ボタンを押しました。

念のため、Windows XP Mode に Microsoft Security Essentials を再インストールさせて確認してみました。

Windows 7 と XP Mode の両方ともに Microsoft Security Essentials が常駐している

今度は、XP Mode 内の Microsoft Security Essentials が働き、「注意」メッセージが開きました   
XP Mode 内の Microsoft Security Essentials の「注意」メッセージ

このように、Windows Virtual PC 内にもウイルス対策ソフトは必要です。「Windows 7 にウィルス対策ソフトをインストールしてあるから大丈夫!」ということではありませんので、ご注意ください。

2010年5月14日 16:10 追記:   
Windows 7 + ウイルスバスター2010 & XP Mode ウイルス対策ソフトなし の場合。   
Windows 7 + ウイルスバスター2010 & XP Mode ウイルス対策ソフトなし    
Windows 7の通知領域には「ウイルスバスター 2010」のアイコンがあり、「ウイルスバスター2010により保護されています」と表示されています。しかし、Windows XP Mode の Internet Explorer 6には、Windowsの「セキュリティ警告」による「危険性」が表示されているだけで、ウイルスバスター2010からの注意はなく、テストウイルスファイルをダウンロードできてしまいました。

参考:Microsoft TechNet 「Windows XP Mode の構成と使用」より

重要
Windows Virtual PC のいくつかの機能によってホスト オペレーティング システムとゲスト オペレーティング システム (Windows XP など) の統合が強化されますが、オペレーティング システムは独立しており、個別に管理する必要があります。 たとえば、Windows Update やウイルス対策プログラムなどの機能やツールで提供される保守のメリットを享受するには、ゲスト オペレーティング システムにそれらをインストールして実行する必要があります。

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コメント

検証ご苦労様です。
Microsoft Security Essentials 以外でも試してみた方がいいですよ。

検証ありがとうございました。非常に有益な情報です。
それにしてもテスト用ウイルスというものがあるとは… ( ゚д゚)

こんにちは。
仮想PCのゲストOSについてもネット接続する以上,そのセキュリティの必要性は考えつつもなかなか手が回らないですよね。その点,XP以降のWindows(XP Modeなど)であればMSEが使えるのでOSのファイアウォールとあわせて最低限のセキュリティが確保できて安心です。

ところで,EICARのテストファイルについてなのですが,環境が全く違うので比較としてなんなのですが当方のXP ProにVMware Playerを入れてWindows 2000をゲストOSに構築してある環境で,“eicar_com.zip”と“eicarcom2.zip”をダウンロードしようとするとホストOSと同じようにウィルスバスター 2010の警告画面になります。
http://twitter.com/Ivarn/statuses/14089595424
XP Modeではどうでしょうかcoldsweats01

アイヴァーンさん、いらっしゃいませ!

ウイルスバスターは、通信レベルでマルウェアを検出できるタイプです
よって、Windows Virtual PC のXP Modeでも“eicar_com.zip”と“eicarcom2.zip”は、ブラウザー上でウィルスバスター 2010の警告画面が表示されますよ。

しかし、MSE は通信上のマルウェア検出ができません。
ディスク上に書き込まれた際に検出できるタイプですから。
だから、ホストOSだけの MSE では、eicar_com.zip”と“eicarcom2.zip”を検出できません。

「共有ネットワーク(NAT)」は、外部からの侵入に対して効果はあります。
しかし、ユーザーが外部へアクセスして、マルウェアをダウンロードしてくるのには効果がありません。

すべてのマルウェアをブロックできなければ、セキュリティの意味がありませんからね。
「ウイルスバスターは通信レベルでマルウェアを検出できるから」とホストOSだけの導入にしていると、ダウンロードしたマルウェアに感染してしまう恐れがあります。

ホストOSにはウイルスバスター、ゲストOSにはMSEと両方に導入ください。

参考: http://www.vwnet.jp/Windows/w7/MSSE/MSSE.htm

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