2007年2月19日の「Windows VistaのIME」でWindows Vista の IE7 で日本語入力した際、うまく変換できない、特にIMEの辞書に登録したはずの文字列がまったく表示されないことを紹介しました。あの時は、そのうちに改善されるだろうと思い、簡単な対応策とブラウザをFirefoxを使ってみる等を紹介しました。
しかし、既にあれから、3ヶ月になろうとしていますが、未だにMicrosoftから決定的な改善が出ていません。
さて、このたび、Windows Vista の IE7 で MS-IME の「ユーザー辞書」を使う方法をいつもお世話になっている「みゃうのリカバリーをする前に」さんより教えていただきましたので紹介します。
Windows Vista の IE7で日本語入力した際、IMEの「ユーザー辞書」に登録した文字列が変換しても表示されないという現象は、まるでIMEの「ユーザー辞書」が使えないかのように思えますが、そうではありませんでした。IE 7で使う場合は、通常と違う「ユーザー辞書」を使うからなのです。
ところが、それを知らないものですから、IE7用の「ユーザー辞書」に何の登録もしていないわけです。登録していない「ユーザー辞書」からは、何も出てこない。それだけの話だったのです。
IE7 上で「単語/用例登録」や「辞書ツール」を開こうとすると
「この機能はスタンダード権限を持つアプリケーションからのみ利用できます。スタンダードユーザー権限を持つアプリケーションから起動してください。」というエラーメッセージが表示されます。「スタンダードユーザー権限を持つアプリケーション」とは、インターネットの保護モードがかかっていないソフトのことです。現在のところ、保護モードがかかるのは、IE7。「単語/用例登録」や「辞書ツール」を使いたい場合は、IE7 以外の日本語入力できるソフトから開かないといけないのでした。
ちなみに、IE7 で保護モードを無効にすると Microsoft IME の「ユーザー辞書」が使えるようになったのは、IE7用の「ユーザー辞書」ではなく、通常の「ユーザー辞書」を使うよう設定が変更されるからなのでした。
何でこんな風になってしまっているのかは、セキュリティ上の工夫のもようです。IE 上で個人情報を書き込んでうっかり送信してしまわないように、ということらしいです。
とりあえず、IE7 で使うIMEの「ユーザー辞書」にも通常使う「ユーザー辞書」と同じ内容を登録してしまえば、解決することがわかりました。ただし、IE 7 で使う「ユーザー辞書」に重要な個人情報を登録するのは控えた方が無難、ということを頭に置いて作業してください。
さて、その作業の前に、まずは、現在 Windows Vista で使っている MS-IME の種類を確認しましょう。今回の作業は、MS-IME の種類によって違いますので、ご注意ください。
Word 2007 や Excel 2007 が搭載されていないタイプの Windows Vista の場合は、「Microsoft IME」になります。
Word 2007 や Excel 2007 が搭載されている Microsoft Office 2007 タイプの Windows Vista の場合は、「Microsoft Office IME 2007」になります。この MS-IME の種類は、IME のツールバーについている IME のアイコンの形でも区別できますし、IME のアイコンをマウスで押さえてみると種類が表示されますので、よくご確認ください。
MS-IMEの種類が確認できたら、それぞれの説明をよく読んで作業してください。
「Microsoft IME」の場合

- メモ帳等日本語入力できるソフトを起動し、日本語を入力できる状態にします。
- MS-IMEツールバーの「ツール」アイコンをクリックしてメニューを開き「辞書ツール」を選択します。
メモ帳で開いた「辞書ツール」は、通常使っているIMEの「ユーザー辞書」です。
- 次にIE 7用の「ユーザー辞書」を開きます。
現在開いている「辞書ツール」のメニュー「ファイル」から「開く」を選びます。
ファイル名の欄に
C:\Users\ユーザー名\AppData\LocalLow\Microsoft\IMJP10\imjp10u.dic
と入力してください。なお、ユーザー名は、ご自身のパソコンのユーザー名に書き直してください。
「開く」をクリックすると何も登録されていない「辞書ツール」が開くと思います。
これがIE7用の「ユーザー辞書」です。
それでは、このIE7用の「ユーザー辞書」に通常使っている「ユーザー辞書」のデータをコピーします。
- 「辞書ツール」のメニュー「ツール」から「Microsoft IME 辞書から登録」を選択します。
今度はファイル名の欄に
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\IMJP10\imjp10u.dic
と入力してください。ユーザー名を直すことをお忘れなく。
通常使っているIMEの「ユーザー辞書」からの登録が実行されます。
ここで失敗が 0 であればうまくコピーできたはずです。
- 空っぽだったIE7用の「ユーザー辞書」にデータが登録されたことを確認してください。
「Microsoft Office IME 2007」の場合

- メモ帳等日本語入力できるソフトを起動し、日本語を入力できる状態にします。
- MS-IMEツールバーの「ツール」アイコンをクリックしてメニューを開き「辞書ツール」を選択します。
メモ帳で開いた「辞書ツール」は、通常使っているIMEの「ユーザー辞書」です。
ところで、「Microsoft Office IME 2007」の場合は、「Microsoft IME」でできた「Microsoft IME 辞書から登録」ができませんでした。そこで、一旦、通常「ユーザー辞書」のデータを下記のようにテキスト形式で書き出しておいてください。
- 「辞書ツール」のメニューバー「ツール」から「一覧の出力」を選択して通常「ユーザー辞書」のデータをテキスト形式で書き出します。
保存先は、わかりやすい場所にして置いてください。デスクトップ上でも構いません。
- 次にIE7用の「ユーザー辞書」を開きます。
現在開いている「辞書ツール」のメニューバー「ファイル」から「開く」を選びます。
ファイル名の欄に
C:\Users\ユーザー名\AppData\LocalLow\Microsoft\IMJP12\imjp12cu.dic
と入力してください。なお、ユーザー名は、ご自身のパソコンのユーザー名に書き直してください。
「開く」をクリックすると空っぽの「ユーザー辞書」が開くと思います。
これがIE7用の「ユーザー辞書」です。
それでは、これから、IE7用の「ユーザー辞書」に通常使っている「ユーザー辞書」のデータを登録します。
- 「辞書ツール」のメニュー「ツール」から「テキストファイルから登録」を選択します。
ファイル名の欄には、先ほど通常の「辞書ツール」から「一覧の出力」で書き出したテキストファイルを指定してください。
これで、通常使っているIMEの「ユーザー辞書」からの登録が実行されます。
ここで失敗が0であればうまく登録できたはずです。
- 空っぽだったIE7用の「ユーザー辞書」にデータが登録されたことを確認してください。
なお、デスクトップ上に保存した「一覧の出力」で書き出したファイルは、作業終了後に削除してしまっても構いません。
作業が終わりましたら、IE7上でIMEの辞書登録した文字列が表示されるかどうか、ご確認ください。
ただし、この作業をしても Windows Vista の IE7上で MS-IME の「ユーザー辞書」に登録することはできません。IE7上で 「単語/用例登録」や辞書ツールを開こうとすると例の「この機能はスタンダード権限を持つアプリケーションからのみ利用できます。・・・」が開いてしまいます。「単語/用例登録」への登録は、IE7以外の日本語入力ができるソフトを起動して作業してください。
参考サイト:「みゃうのリカバリーをする前に」より
追記:2007年5月8日
この続きがあります。「Vista の IE7 で MS-IME のユーザー辞書を使いたい(2)」もご参照ください。
追記:2007年6月29日
Microsoftより「Microsoft IME」用の更新プログラムが公開されました。
詳細は、「Vista の IE7 で MS-IME のユーザー辞書を使いたい(3)」をご覧ください。
追記:2007年10月14日
Microsoftより「Microsoft Office IME 2007」用の修正プログラムが公開されたもようです。
詳細は、「Vista の IE7 で MS-IME のユーザー辞書を使いたい(4)」をご覧ください。
追記:2007年12月30日
Microsoftより「Microsoft Office IME 2007」用の修正プログラムが公開されました。
詳細は、「Vista の IE7 で MS-IME のユーザー辞書を使いたい(5)」をご覧ください。
追記:2008年1月24日
IE 7 上で「単語/用例登録」や「辞書ツール」を開こうとすると「この機能はスタンダード権限を持つアプリケーション・・・」というエラーメッセージが開くことについては、「Vista の IE7 で MS-IME のユーザー辞書を使いたい(6)」をご覧ください。
追記:2008年5月29日
Vista のIE 7 上で「辞書ツール」に登録した顔文字等を使う最終的な解決方法は、Microsoft IME チームのブログをご覧ください。
追記:2009年4月29日
Microsoft Office 2007をお使いの場合、この現象は、Microsoft Office 2007 SP1 および、SP2 をインストールすると解消することでしょう。
インストール方法については、Microsoft Office 2007 SP2 公開をご参照ください。
最近のコメント